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recollection’s blog

書籍、漫画、アニメ、評論、映画、その他コンテンツの感想、評論、あらすじ、要点纏めを書いていきます。ネタバレもあるので注意

ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)

書籍

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ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)

ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)

ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)


今までゾロアスター教って言うと、仏教以前にあったなんか怪しげな宗教っていうイメージしかなかったんだけれども、これですごいイメージが変わった。


もともとアーリア人の宗教としてアニミズムみたいに自然のいろんなものを崇拝していた宗教があって、そこに現れたゾロアスターザラスシュトラ ツァラトゥストラ)が、それを善悪二元の考え方のもとにまとめ上げたのがゾロアスター教。それから地域の宗教に溶け合うように、また、侵略された後はその考えに溶け込むようにして、ゾロアスター教自身が小さくなった後も、仏教キリスト教イスラム教、キリスト教文化圏の哲学に影響を遺し続けていた、というのがとても興味深かった。


ゾロアスター教は、表舞台から姿を消すのだけれども、その間に、開祖のゾロアスターの名前は神秘のベールの影で物凄い占星術師、なんでもできる魔術師の代名詞として、どんどん大きくなって行って、それが、歴史が解明されて、普通の開祖だったと分かった後も、思想的にすごかったんじゃないか、という余波は残っていた。


それが19世紀になって、あのニーチェとかの哲学文壇で大流行。


あの名著ツァラトゥストラはかく語りき、のツァラトゥストラっていうのは、ゾロアスターさん(ザラスシュトラ)さんその人で。でも実際にゾロアスターさんが行ったこと言ったことをまとえたのではなくて「ゾロアスターさんはすげー天才なのでこれくらいのことを言ったに違いない」っていうイタコ的な「他人の口を借りて自分の言葉を言う」という本だったんです。なんてリバティ。


そんな感じの色々、また後で再読したい。

 プロローグ───アーリア民族とゾロアスター教

第一章 古代アーリア民族と彼らの宗教
1.古代アーリア人の民族移動
2.古代アーリア人の宗教

第二章 原始ゾロアスター教教団の成立──二元論と白魔術の世界観
1.ザラスシュトラ・スピターマの到来
2.アーリア人の神々の二元論的再編成
3.白魔術としてのゾロアスター教儀式

第三章 ゾロアスター教以外の古代アーリア人の諸宗教
1.イラン高原の古代アーリア人の諸宗教総説
2.インド亜大陸に進出したイラン高原のアーリア人の宗教
3.大乗仏教に影響したイラン高原のアーリア人の宗教
4.アルメニアゾロアスター教とヤズィード教

第四章 ゾロアスター教の完成──サーサーン王朝ペルシア帝国の国教として
1.国教の座の獲得
2.ゾロアスター教教義の確立 (1)聖典『アベスターグ』の成立と翻案パフラヴィー語文献
3.ゾロアスター教教義の確立 (2)独立パフラヴィー語文献の護教神学
4.ゾロアスター教教義の確立 (3)アラビア語・近世ペルシア語文献に翻訳された教訓文学・歴史物語
5.ゾロアスター教神官団とエーラーン・シャフルの宗教的護持