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recollection’s blog

書籍、漫画、アニメ、評論、映画、その他コンテンツの感想、評論、あらすじ、要点纏めを書いていきます。ネタバレもあるので注意

すばらしい世界

書籍

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すばらしい新世界 (中公文庫)

すばらしい新世界 (中公文庫)

あらすじ

  • 95年ごろの話。
  • 三菱重工みたいな大きなメーカーで風車を作っている技術者林太郎(環境活動家の嫁と小学生の子どもがひとり)がひょんなことで、ネパールの上に位置する、中国と国境を挟んでいるチベット文化圏のナムリンという国の端っこの方の小さな村に、小さな風車を作りに行くことになる。そこで、現地の文化や信仰に触れ、あと、発展途上国と文化侵略と学校とか教育とか持続可能な生き方について思いをはせる。
  • 創るだけで終わってしまった他の発電機を旅の途中で見たので、作ったきりはいけない、自分たちで修理できるようにならないと、と思って地元で中学生レベルの学校教育をする。
  • ある程度仕事が終わって帰ろうとすると、荷造りをするたびに高熱がでて帰れない。
  • 地元の占い師に訊くと、ここの神さまがお前を気に入って帰らせないようにしているのだ、という。
  • 水木しげるの世界である
  • 家族が迎えにきたら帰れるというので、息子の森介にひとりで(妻は妊娠中で動けない)迎えに来てもらう。
  • 帰る前に、祭りに行く。
  • そこでナムリンで仲良くなった友人に、中国の洞窟から出てきたテルマ(テルマ (宗教) - Wikipedia)をこっそりとインドのダライラマ亡命政権にまで運ぶのを手伝ってもらうように頼まれる。悩んだ末受けることにする。
  • インドの税関で、職員に荷物を改められかけるが、息子の機転で事なきをえる。
  • インドでダライラマ猊下にお会いして日本に帰る。

途中、魔女を埋めた長城やら神聖娼婦の話やらが出てきて、にわかにアリュージョニストめいた感じになる。

全体的に淡々としていて、また、物語の語り部として作者本人がでてきたりして、なんとも不思議な印象の小説だった。