recollection’s blog

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児童養護施設の子どもたち

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児童養護施設の子どもたち



児童養護施設の子どもたち

児童養護施設の子どもたち

3部構成になっている。実際の個別の子どもたちに焦点を当てた、ひと別のルポ。

児童養護施設の今実際の子どもたちの話と、そこを出て生活をしている子どもたち、そして、かつて子どもたちで、自分が虐待をしてしまって悩んでいる親の話。

新しく知った視点

児童養護施設で育った子どもたちは、大人数で手が回らないため、施設を出る年齢になっても、他の普通の子どもたちと比べて出来ない事が日常生活で多い。洗濯の仕方が分からなかったりとか、料理が出来なかったりとか、電車の乗り方が分からなかったりとか。出来て当たり前のことが出来ない。

施設ではお手伝いをしているが、一時帰宅で赤ちゃん返りしてしまい、母と義父に

「妹は自分でみそ汁を作れるようになったのに、徹は自分の洗濯もしない。これでは、家で引き取るのは無理。徹は自分でチャンスを潰している」と言われた(義父からの暴力で児童養護施設に入っている)14歳?の男の子について


「多くの親は悪い子だから施設に入れたと思っている。だから『いい子』にならないと引き取れないという。でも、子どもはどんな親でも好きだし、帰りたがる」

さらに、

「原則として、施設入所には親の同意が必要だから、その同意を得るために、『この子をよくするために』と説明をすることもある。そうすると、親は自分が虐待をしているということに気付かないし、自分が悪いとは思わない。だから、徹のように、自分で家に帰るチャンスをつぶしたと言われてしまう。親に対するケアや教育ができる態勢でない以上、いまは、子どもが親を理解し、成長するしかない。子どもが何度か失敗を経験して、自分で理解していくしかない」

すごい理不尽で、惨い話だと思うが、これが今の日本の制度と社会の現実なのだと思う。