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recollection’s blog

書籍、漫画、アニメ、評論、映画、その他コンテンツの感想、評論、あらすじ、要点纏めを書いていきます。ネタバレもあるので注意

自分探しが止まらない

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自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)


自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)
自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)速水 健朗

ソフトバンククリエイティブ 2008-02-16
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star「自分探し」の落とし穴に転落しかかっているあなたへ
star自分探し真っ最中の人には理解できないかもしれないけど
star流行の「俗流若者論」に、「自分探し」ってネタを流し込んで「一著」挙がり

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自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)

  • まえがき
  • 第1章 世界に飛び出す日本の自分探し  

    • スーパースターの自分探し/若者の自分探しの旅は肯定されている?/『あいのり』の旅で見つかる「自分らしさ」/イラク人質事件に見る「自分探し」/イラクで殺された青田さんの自分探し/高遠莱穂子の自分探しの旅/現代の若者はまだインドを目指す/自己啓発本のルーツ/皮を被った自己啓発本/自分探しのカリスマ高橋歩とサンクチェアリ出版/自己啓発セミナーの歴史とニューエイジ/カルト化する自己啓発セミナーとX JAPANのTOShi/ここではないどこか、もっとすばらしい何か/現代における「信仰」とは/自分探しの旅の起源と歴史/止まらない自分探しの旅と外こもり
  • 第2章 フリーターの自分探し  

    • フリーター問題は若者の甘えである?/フリーター前史/フリーターという言葉の誕生/サラリーマンは嫌だ、ギョーカイのカタカナ職業/フリーターは明らかに増えている/猿岩石が教えてくれた新鮮な労働観/現代の労働の得体の知れない感/猿岩石が変えたフリーター像/フリーターが増える理由と新自由主義/「やりたいこと」の論理/なぜ「やりたいこと」が重要視されるのか/若者たちの「やりたいこと」とは何か?/「やりたいこと」をやれとそそのかすのは誰?/就漬のバイブル 『絶対内定』/個性重視教育に原因アリ?/若者が夢を追うと格差社会が生まれる/収奪される仕事の 「やりがい」
  • 第3章 自分探しが食い物にされる社会 

    • 自分探しビジネス/沖縄に集まる自分探し/高橋歩と島プロジ工クト/自分探し系雑誌/お笑い芸人から路上詩人となりNGO代表へ/美しい環境を守るための不透明な活動?!/ホワイトバンド狂想曲とその顛末/共同出版ビジネス/自己啓発系居酒屋「てっペん」/ラーメン屋が作務衣を着るのはなぜ?
  • 第4革なぜ自分探しは止まらないのか?

    • 誰が自分探しにはまるのか?/消費で自己実現が果たせない世代/「ねるとん」世代と「あいのり」世代の価値観の遣い/安易に感動を動員する1990年代から「泣ける」のゼロ年代へ/映画『ザ・ビーチ』に見る楽園探し/「癒しとしての消費」と「さまよえる良心」/ハルマゲドン2・0としての梅田望夫団塊団塊ジュニアの共通点/自分の内部に潜んでいるはずの可能性/世界と自分が直結した世界の行方/現実逃避ではなく、前向きな姿勢を
  • あとがき

概要

  • ワナビジネス、自分探しビジネスはあまりにも商売としておいしい。
  • 自己啓発セミナーみたいなことを居酒屋とかでやれば(てっぺん、和民)給料安くやる気のある従業員を使い捨てられてウマー0
  • 自己啓発の祖、高橋歩は沖縄でかなりえぐい商売をしている。

基本的に目新しい概念はなかったけれども、ちょこちょこといくつかあたらしい情報が。まあ、新書でやるにはここら辺が限界だったんだろうと思う。もっと、自己啓発で夢をあおって、それが結局おおられる彼らの首を絞めているということをもっと書いてほしかった。自己啓発とか自己実現とか絵空事ですよ。


アメリカで黒人が強い差別意識のもと、低い地位の仕事しか与えられていなかった1940年代、それまで有色人種を排除していたメジャーリーグ・ベースボールの世界に、ジャッキー・ロビンソンという初の黒人メジャーリーガーが誕生する。彼の登場は、黒人の子どもたちにとっては新しく芽生えた希望だった。野球さえうまければ、黒人でも何百万ドルという大金を稼ぐことができるという夢が与えられたのだ。しかし、メジャーリーグで活躍できる黒人はとても低い確率でしか生まれない。野球に夢中になった黒人の男の子たちの多くの夢は、報われることはなかった。その子どもたちを待っていたのは、賃金の低い仕事だった。野球という夢に費やした時間を、学校での技能の教習に使っていれば、もう少しはまともな仕事に就けただろう。 ジャッキー・ロビンソンが与えた影響はそれだけではない。それ以前は黒人の力で自己充足に近い形で運営され、利益や雇用を生んでいたニグロリーグは、メジャー=−グに吸収される形で消滅し、そこでの利益は白人のオーナーたちに吸い上げられてしまった。

ジャッキー・ロビンソンの与えた夢は、ひとにぎりの成功者と圧倒的多数の敗者を生み出すという格差の構図を拡大しただけで、黒人社会全体にとつては停滞をもたらすものでしかなかったのだ。よく言われるアメリカン・ドリームとは、まさにこの状況を指した言葉と言えるだろう。誰しも才能と努力と適さえあれば大きな成功を手にすることができるが、その背後には圧倒的多数の敗者が生まれていく。アメリカン・ドリームこそ、アメリカの格差の元凶そのものだ。「やりたいこと」を推奨し、「夢を追うこと」をよかれとする社会に格差が生じ、費困が生まれるのは当然の帰結なのだ。

本文から、引用。

ほか、和民や、てっぺんっていう居酒屋や、一部の家電量販店や一部の営業職で自己啓発みたいなことをやって、その人から吸い上げられるだけ吸い上げてポイする職種のどれだけ多いことか!!人間の脳は10%しか使ってないってことはないし、無限の可能性なんてない。そこらへんをなんか何とかしないとならないと思うんだけど、そうすると生きていけないのかなあ、難しい。