読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

recollection’s blog

書籍、漫画、アニメ、評論、映画、その他コンテンツの感想、評論、あらすじ、要点纏めを書いていきます。ネタバレもあるので注意

ドラマスペシャル「かまいたちの夜」//藤原竜也はこのころから藤原竜也

テレビ 映画

PS2のゲーム、かまいたちの夜2が出る前に、TBSのテレビで放映されたドラマ。


かまいたちの夜」というゲームのある世界で、「かまいたちの夜」ファンの人間が集まって、ペンションに泊まってたら、事件が起こって次々に死んでいく話。




途中、この女が真犯人なんだろうな、と思うけれども、実はイマジナリーコンパニオンで…!
というのは意表をつかれたし面白かった。すごいと思った。


ただ、作中の演出だと、実在して動いて肉体を持っているように演出されている。多分、ここらへん、演出と脚本と、その他の人の意見などがあって、このようになってしまったのだとおもう。


最初に脚本が書かれたときにはイマジナリーフレンドが他の人には見えない、という形で作ろうとしていたんだと思う。キャラ配置と殺人が起こる順番とかも。


最後、ほとんどの人間を殺した女、というのは、イマジナリーフレンドではなくて、発狂した女性だったということにしたのだろうし、ミスリードを狙ってるところもある。


どうなんだろうなー。


面白かった。


あと、藤原竜也が、相変わらず藤原竜也で、藤原竜也はこういう仕事以外の仕事が来ないのかもしれない。

電波女と青春男1.2巻

ライトノベル 小説 書籍

電波女と青春男 (電撃文庫)

電波女と青春男 (電撃文庫)

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

初読。

もともと1巻で終わる感じの構成だったのだと思う。1巻で結構綺麗。
あと続いた時のために、予備で2人ヒロインがセットされていた感じ。
2巻からもうすでにエリオが電波ではなく、コミュ障の対人恐怖症気味の少女になっていた。もうタイトル詐欺。
2巻は、UFOとかそういう風な要素は出てくるけれども、家族とか、人間関係とか、血縁とかそういう、地に足の着いた話だった。

僕が七不思議になったわけ//ぼっち飯をしてる高校生が結局ぼっちになる話、すごいよかった

書籍 ライトノベル 小説

  • その日の夜に、夢の中に作品世界が出てくるくらいには面白かった。
  • 叙述トリックがある。
  • 文章は、あんまりうまくない、悪い人間の書き方がテンプレで浅いとかそういうところもあるにはあるけど、全体的にはかない感じと、届かない感じ、何物にもなれずに何も持っていない人の雰囲気と空気が漂っていてそれがよかった。
  • 尺の問題もあるのだろうけれども、家族の話が出てこないと思った。それぞれの両親の話とか。学校の外側というものが全く存在しないみたいな感じになってる。
  • 学校の外、へ最後出ていく話なので、外、には外がある感じの描写があるとよかったのでは、とも思った。
  • 全然違う話だけれども、この世代を主人公にした話で、ちゃんと家族が書かれる話ってないなあと思う、特に男性向け。男性の場合、あんまり楽しくない、両親の話とか出てくると辛くなるっていうのがあるのだと思う
    • そこらへんが年齢とこの世代の話になるのだろけれども、家族回帰が最近の傾向としてあるので、家族の様子をちゃんとかく、両親との関係をちゃんと書いている作品というのも、書いてOKみたいな時期がそろそろくるのかもしれないとおもった。

鬼談百景//怪談というのは、ディティール、手触りだというのを再確認

小説 書籍

鬼談百景 (幽BOOKS)

鬼談百景 (幽BOOKS)

怪談。
怪談の内容自体はよくあるものだけれども、語り口というか文章のテイスト、テクスチャーが怖い。ホラーというものはテクスチャーだなあと改めて思う。



増える怪談、の話が好きだ。
小学生ふたりが、増えるという噂の階段を上からと下から登り降りていって、真ん中の7段目で出会って、そのまま背中合わせで数を数えで降り登っていくというビジュアル的な部分がとても美しい。そして、14!という声が聞こえて振り返ると誰もいなくて、ただ、段を、17,18と数える声が、泣きそうになりながら遠くから聞こえ続ける、会談を登って行ってもそいつにたどりつけないというのがとてもよかった。

UFO学園の秘密//陰謀論アブダクション超展開美人のメーテルみたいな金星人、由緒正しいUFO映画

映画

幸福の科学の教育アニメ。絵は奇麗だけれども展開とかお話の構造とかが相変わらずの幸福の科学映画。
物語が淡々とそうだったんだーと新しい事実の提示とそうだったんだーの展開で進み、最後は説法で終わる。
ただ、今回はUFOがテーマということで、UFO映画としてとても正しいものになってる。
幸福の科学を除いた、普通のUFOマニア、UFO教団の人の“目覚めました!”っていう感じの世界観がきれいに反映されている。
今回は、大川隆法の魂の声である、子安武人の出番はなし。
しかし、怨敵の声は、今回も銀河万丈がやっていてとてもうれしい。
突然用務員が巨大化して敵になるのは驚いた。銀河万丈さんが声をしているから、まさか、とは思っていたけれども。
構成とか何も考えてない。うれしい。
5人の少年少女が主人公なんだけれども、青春っぽい感じとかちょっといいなって感じなので、もうすこしちゃんとすればちゃんとした青春説法アニメになったのに
新海誠が作ってくれたらとてもいいものになるのに…(ならない
お金はかかってる、と思う。
たぶん次回作はない感じ。

さよならアリアドネ/宮路昌幸//中年男性は、いかにして中年女性と出会い、向き合うべきか。

小説 書籍

さよならアリアドネ (ハヤカワ文庫JA)

さよならアリアドネ (ハヤカワ文庫JA)

  • ザムドの監督、宮路昌幸さんの本。
  • ザムド的なものを期待すると裏切られる。
  • 中年男性のアニメーター(既婚)服部政志が、主人公
  • 妻が1週間休暇で外国に行っている間の独り身の間に起こる出来事
  • 40年後の未来からやってきた、アリアドネ邦子となのる中年女性が、「あなたは将来不幸になります。不幸になりますが、人生の最後に公開するかどうかは生き方次第です。失敗しますが、それに対してどう受け取るかということが大事なので、15年後の未来のある一日にいって、予習してきてください。失敗しても大丈夫、残機は72回あります。その中で、これでよかったと思えるような一日を過ごしてください」と言われる。


というような冒頭で始まる話。

  • 話は大きく2部に分かれていて、主人公の服部政志が繰り返される15年後の、干されアニメーターとしての人生をやり直す中で大切なことに気づく話。
  • そして、そのあと、アリアドネ邦子をめぐる話。未来の上司の芥川さんと、彼女自身の8年前、死んでしまった恋人をめぐる話。
  • 筋立て自身は、そんなに物珍しいものではない。タイムリープものだし、タイムスリップもの。細かい道具だての組み合わせが物珍しい。
  • 主人公がアニメーターで、世界の認識が、アニメのカット割り、動画の作り方、としてとらえられてるのが面白い。世界の見方が違う。
  • タイムリープのシーン。普通、表現するのなら一日終わり、次の日、その次の日、となるのだけれども、時系列で何日分も語られる。
  • アニメのカット割り的な世界のとらえ方。大きな脚本とシナリオ、カットカットは決まっていて、それは動かすことができない。ただ、その中の一枚一枚の動画をどう動かすかによって、アニメの見え方や意味や面白さが変わってくる。
  • アニメのワンカットの中に瞬間的に紛れた表情、動き、所作、そういうものがアニメの出来を決める、という“服部政志”(そして宮路監督の)世界観が表れているのだと思う。
  • 服部政志とアリアドネ邦子との友情なんだか恋愛(ちょっとした不倫的な?)なんだかそういうわからない関係
  • 村上春樹の小説だったらすでにセックスしている
  • 表現のキモが、アニメ的な世界の認識、なら、物語のキモは「中年男性は、いかにして中年女性と出会い、向き合うべきか。」

中年男性は、いかにして中年女性と出会い、付き合うべきか。

  • ボーイミールガール。
  • 恋愛ではない、人間同士の出会い。男女。あんまり見ない気がする。人と人が出会う話は、たくさんあるし、そういう話ばかりだけれども、大人同士が出会う場合って、仕事とか役職。その人としてのストックキャラクター(殺人鬼であったりサイコパスであったり)としての出会いの話が多くて、または、その人が持つ内面をほじくることであったり、とりあえず、出会いは必然で意味があり、意味があるから、付き合い方にも必然がある。
  • 何でもない人間が、何でもなく出会い。お互いの内面に干渉せずに、とりあえず一緒に行動する。難しい。なんかこれってすごい難しいことだと思う。とくに中年になってからは。
  • 高校生とか、大学生とか、小学生とか、中学生とか。そういう枠がある場合、お互い若くて、世界や他人への興味によって世界ができている場合、そんなに深くない男女が行動をともにする、というのは、そんなに難しくない。
  • 中年になると世界が閉じるし、自分の持っているパーツでなんとかしようとする。他人に対して、今まで自分の培ってきたテンプレートで判断しようとするし、解釈しようとする。
  • だけれども、男の人にとって、女の人はいつまでたっても、未知で恐ろしい存在だ。
  • たとえ中年男性になって、相手が中年女性であっても。


女性、女の人の中にある、得体のしれない何かの得体

  • もう、30年以上生きてると、女の人のなかに得体の知れないものがあるのをわかってるし、それが何なのか、ブラックボックスとしてだいたいわかってる。それでも、そこに踏み込もうとすると、やっぱり訳がわかんない。
  • 奇麗でない、普通の人生を、どうやって。幸福に、するの?
  • 大きな筋や流れというものは変えられない。自分の隣り合う世界の脚本は別の結末があるかもしれないけれども、それは別の人生だ。
  • ひとコマひとコマ、丁寧に書いていくしかない。


あと、ちょっとおもしろかったところ

  • 主人公の服部政志がダメになった理由というのが、あるとき作った作品が、芸術的な賞をとって、それから芸術家気どり、芸術畑みたいになってしまってダメになったらしい。
  • あと、15年後の世界、2025年は、某巨匠はもう亡くなっているらしいけれども、こちら側の世界線では引退宣言を撤回したし、2025年にもまだ生きていそう。

荒木飛呂彦の漫画術

書籍 新書


漫画術としてはあんまり参考にならない。
ただ、荒木飛呂彦の世界観の一端が見れる。
あと、ジャンプ漫画でどうやってサバイブするかの方法とか、自分だけの武器をどうやって磨くかとか。そういう大事なことが書かれている。
岸部露伴はやっぱりお気に入りらしい。
昔の映画とか、そういうものからひっぱってきている。