recollection’s blog

書籍、漫画、アニメ、評論、映画、その他コンテンツの感想、評論、あらすじ、要点纏めを書いていきます。ネタバレもあるので注意

アイアムアヒーロー

ひどい出来。
普通のゾンビ映画になってしまった。
普通のゾンビ映画の、パニックとゾンビ無双の映画。
原作の、どこまでいってもダメな人間がダメなりにサバイブするのと、ゾンビとの戦闘の肌感覚がなくなってる。
唯一よかったところは、漫画の先生の作業場から逃げ出して、広い場所でのゾンビが少ない状態でゆっくりパニックになっていく静の状態から、タクシーに逃げ込んでの動のゾンビの状態に変わったところ。
そこの緩急のつけ方はとてもうまかった。
それ以外は残念な出来。


ただ、これは自分がゾンビ好きだから思うことで、一般の人がゾンビ映画に臨むことはゾンビパンデミックによるパニックとゾンビ無双なので、たぶん、映画としては正しい。
ワールドヲウォーZや、バイオハザードの映画もそのように製作されて、そしてある程度の成功を収めていることから考えても。

ドラマスペシャル「かまいたちの夜」//藤原竜也はこのころから藤原竜也

PS2のゲーム、かまいたちの夜2が出る前に、TBSのテレビで放映されたドラマ。


かまいたちの夜」というゲームのある世界で、「かまいたちの夜」ファンの人間が集まって、ペンションに泊まってたら、事件が起こって次々に死んでいく話。




途中、この女が真犯人なんだろうな、と思うけれども、実はイマジナリーコンパニオンで…!
というのは意表をつかれたし面白かった。すごいと思った。


ただ、作中の演出だと、実在して動いて肉体を持っているように演出されている。多分、ここらへん、演出と脚本と、その他の人の意見などがあって、このようになってしまったのだとおもう。


最初に脚本が書かれたときにはイマジナリーフレンドが他の人には見えない、という形で作ろうとしていたんだと思う。キャラ配置と殺人が起こる順番とかも。


最後、ほとんどの人間を殺した女、というのは、イマジナリーフレンドではなくて、発狂した女性だったということにしたのだろうし、ミスリードを狙ってるところもある。


どうなんだろうなー。


面白かった。


あと、藤原竜也が、相変わらず藤原竜也で、藤原竜也はこういう仕事以外の仕事が来ないのかもしれない。

電波女と青春男1.2巻

電波女と青春男 (電撃文庫)

電波女と青春男 (電撃文庫)

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

初読。

もともと1巻で終わる感じの構成だったのだと思う。1巻で結構綺麗。
あと続いた時のために、予備で2人ヒロインがセットされていた感じ。
2巻からもうすでにエリオが電波ではなく、コミュ障の対人恐怖症気味の少女になっていた。もうタイトル詐欺。
2巻は、UFOとかそういう風な要素は出てくるけれども、家族とか、人間関係とか、血縁とかそういう、地に足の着いた話だった。

僕が七不思議になったわけ//ぼっち飯をしてる高校生が結局ぼっちになる話、すごいよかった

  • その日の夜に、夢の中に作品世界が出てくるくらいには面白かった。
  • 叙述トリックがある。
  • 文章は、あんまりうまくない、悪い人間の書き方がテンプレで浅いとかそういうところもあるにはあるけど、全体的にはかない感じと、届かない感じ、何物にもなれずに何も持っていない人の雰囲気と空気が漂っていてそれがよかった。
  • 尺の問題もあるのだろうけれども、家族の話が出てこないと思った。それぞれの両親の話とか。学校の外側というものが全く存在しないみたいな感じになってる。
  • 学校の外、へ最後出ていく話なので、外、には外がある感じの描写があるとよかったのでは、とも思った。
  • 全然違う話だけれども、この世代を主人公にした話で、ちゃんと家族が書かれる話ってないなあと思う、特に男性向け。男性の場合、あんまり楽しくない、両親の話とか出てくると辛くなるっていうのがあるのだと思う
    • そこらへんが年齢とこの世代の話になるのだろけれども、家族回帰が最近の傾向としてあるので、家族の様子をちゃんとかく、両親との関係をちゃんと書いている作品というのも、書いてOKみたいな時期がそろそろくるのかもしれないとおもった。

鬼談百景//怪談というのは、ディティール、手触りだというのを再確認

鬼談百景 (幽BOOKS)

鬼談百景 (幽BOOKS)

怪談。
怪談の内容自体はよくあるものだけれども、語り口というか文章のテイスト、テクスチャーが怖い。ホラーというものはテクスチャーだなあと改めて思う。



増える怪談、の話が好きだ。
小学生ふたりが、増えるという噂の階段を上からと下から登り降りていって、真ん中の7段目で出会って、そのまま背中合わせで数を数えで降り登っていくというビジュアル的な部分がとても美しい。そして、14!という声が聞こえて振り返ると誰もいなくて、ただ、段を、17,18と数える声が、泣きそうになりながら遠くから聞こえ続ける、会談を登って行ってもそいつにたどりつけないというのがとてもよかった。